特集 あらためて見直すDown症候群――適切な管理とサポートで よりよい成人期につなげる
よくある合併症・念頭におくべき合併症とその管理・予防
11.耳・鼻・のど
小宅 功一郎
1
,
小林 斉
1
1昭和医科大学藤が丘病院耳鼻咽喉科
pp.932-937
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003575
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Down症児では耳・鼻・上気道の解剖学的特徴や免疫的特徴などから,難聴,上気道狭窄,反復感染,嚥下障害,言語発達の遅れなど多岐にわたる問題が生じる.耳鼻咽喉科医は出生直後から成人期までの継続的フォロー,小児科や言語聴覚士(ST)などとの多職種連携,1人ひとりの児の発達や状態に応じた治療介入を意識しながら関わることが重要である.耳鼻咽喉科では子どもが苦手とする耳,鼻,のどの診察・治療が必要であるが,Down症児は体が大きくなるとそれらが一筋縄ではいかなくなることも多い.本人のみならず,家族にも耳鼻咽喉科診察の必要性を理解してもらいながら粘り強く治療介入を行う必要がある.

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