特集 学校心臓検診で見つける・見つかる 不整脈・心疾患
5.房室ブロック
泉田 直己
1
1曙町クリニック小児科,循環器科
pp.470-474
発行日 2025年5月1日
Published Date 2025/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003450
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房室ブロックは,刺激伝導が房室接続部付近で電気的に遅延や途絶する状態で,心電図所見で発見され,第1度,第2度,第3度の房室ブロックに分類される.
第1度房室ブロックと第2度房室ブロックのうちWenckebach型の場合は,無症状で,当初から管理不要や運動制限を行わず管理を行い数年の経過をみた後,管理不要として経過観察を中止できることが多い.第2度房室ブロック(Mobitz Ⅱ型)以上の伝導障害の強い房室ブロックでは,専門医療機関で定期的な管理指導が行われる.このように,房室ブロックは,重症度がさまざまで,それぞれに応じた適切な対応が必要となる.

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