臨時増刊特集 診断基準とその使い方
I.循環器疾患
房室ブロック
松尾 博司
1
1東大第2内科
pp.1687-1689
発行日 1977年12月5日
Published Date 1977/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207484
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概念
房室ブロックの診断は,脈の触診(脈拍の数や規則性),心臓の聴診(I音の大きさやその変化),頸静脈波の視診(心房拍動数)などによってもある程度まで可能であるが,心電図によって初めて確かなものとなる.
これまで多くの研究者によって,心電図による房室ブロックの分類および診断基準が発表された1〜5)が,それぞれに問題があり,広く認あられたものは未完成の現状である.しかし,表に示したように,ブロックの程度によって1〜3度に分け,またHis束心電図によってAHブロックとHVブロックに大別することには問題はないと考える.
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