今月の主題 不整脈のハイライト
刺激伝達異常に関する最近の考え方
房室ブロック
真島 三郎
1
1東大第2内科
pp.36-37
発行日 1976年1月10日
Published Date 1976/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206368
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房室伝導系は伝導異常を起こしやすい所で,房室ブロックは代表的な伝導障害である.伝導時間の延長のみのものは第I度,間歇的に伝導の断たれるものを第II度,完全に伝導の断たれたものを第II度の房室ブロックという.I,II度は不完全,III度は完全ブロックである.部位的に房室結節部に障害のあるものとHis束以下にあるもの(両脚ブロックを含む)があり,それぞれ若干の特色がある.その概要は表に示す通りである.近年,His束の電位が記録されるようになり,His束より近位と遠位とのブロックが臨床的に区別できるようになった.
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