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「真空固定具」を用いた無鎮静での乳児・新生児のABR検査・MRI撮影の有用性の検討
本田 義信
1
1いわき市医療センター未熟児・新生児科
pp.409-414
発行日 2025年4月1日
Published Date 2025/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003425
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鎮静剤なしで真空固定具による乳児・新生児の頭部MRI検査,聴性脳幹反応(ABR)検査を実施し,有用性を検討した.成功率は鎮静剤使用時と遜色なく有害事象はなかった.乳児・新生児の鎮静は命にかかわる合併症をもたらすことがあり,固定具による検査が優先されるべきである.また成功率100%の検査成功を最優先にして,100%の成功率ではないが安全性の高い固定具による鎮静を避けることは児の最大の幸福を優先する小児医療にふさわしくないと考えられる.小児のMRI検査を行う全施設に安全な固定具による検査が普及することが望まれる.

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