特集 他科の視点・診療連携の観点でみる 母斑・母斑症Ⅱ
診療科ごとに関わりの深い母斑症の診療ポイント
5.形成外科の視点(レーザー治療を中心に)
野口 昌彦
1
,
永井 史緒
2
,
土屋 彩
1
,
秋元 柾人
1
1長野県立こども病院形成外科
2信州大学附属病院形成外科
pp.363-370
発行日 2025年4月1日
Published Date 2025/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003420
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神経皮膚症候群の母斑症では,母斑の分布や数量が診断に重要であり,治療法は一般的な母斑と同様である.広範囲に及ぶため,その治療では低侵襲なレーザー治療が選択されやすい.レーザー治療においては特に低年齢での照射が有効となるが,多くの疾患で長期にわたり定期的な照射を行うことが必要となる.治療により色調が改善することで家族の受け入れが良くなるなど患児のQOLの向上も期待できる.基礎疾患に対する治療が優先されるものの一連の治療にレーザー治療を組み込む意義は高いと考える.

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