特集 外来で役立つ知識:頭頸部・体幹・四肢の疾患
正中頸囊胞(甲状舌管囊胞)
笠井 智子
1
,
高見澤 滋
1
,
野口 昌彦
2
,
永井 史緒
2
Tomoko Kasai
1
,
Shigeru Takamizawa
1
,
Masahiko Noguchi
2
,
Fumio Nagai
2
1長野県立こども病院外科
2長野県立こども病院形成外科
pp.25-28
発行日 2022年1月25日
Published Date 2022/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000006
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はじめに
正中頸囊胞(甲状舌管囊胞)は甲状腺の発生過程で生じる甲状舌管が遺残したものであり,頸部瘻孔の約70%を占めることから1),外来で診察する機会が比較的多い疾患である。手術方法は本誌でもたびたび取り上げられていることから,本稿では外来での鑑別診断,ならびにインフォームドコンセントと最近の治療法を中心に述べることとする。
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