特集 園医・学校医update
Ⅲ 園医・学校医としてすべきこと・できること
11.肥満・やせへの対応
原 光彦
1
1和洋女子大学家政学部健康栄養学科教授
pp.586-592
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003055
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学校医の責務として,健康診断とその事後措置は重要である.身長体重測定を行ったら,肥満度を算出し体格判定を行う,肥満度を用いた体格判定基準は,幼児期と児童生徒期では異なる.肥満ややせには,原発性(体質性)と二次性(症候性)がある.二次性肥満,症候性やせには,原疾患に対する治療を優先する.原発性肥満のなかでも,肥満症やメタボリックシンドローム(MetS)の児は一度は受診勧告を行い,それ以外の肥満小児には生活指導を行う.症候性やせのなかでは,神経性やせ症への対応が最も重要であり,早期発見・早期治療に努める.それには,学校医が中心となった家庭・学校・医療の連携が必要である.
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