特集 園医・学校医update
Ⅲ 園医・学校医としてすべきこと・できること
10.子どもたちとスマートフォン・ゲーム
-――実態と依存症へのかかわり
三上 真理子
1
1城北病院小児科
pp.580-585
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003054
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スマートフォン(スマホ)やゲーム機の普及により,子どもたちにさまざまな影響をもたらしている.スマホ所有率は増加し,使用年齢も低年齢化している.スマホ利用時間やゲーム時間の長時間化に伴い,生活リズムの乱れ,学習面の支障,SNS上でのトラブルなど多岐にわたる影響がみられる.また,ゲーム使用を自身でコントロールできなくなる「ゲーム障害」に至ることがあり,その治療には子どもの生活背景にも配慮する必要がある.「スマホ依存」とあわせて病気の正確な知識をもつこと,またその予防が重要である.予防には,乳幼児期からの保護者への啓発や親子でのルール作り,小学校,中学校での予防教育が望ましい.
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