特集 園医・学校医update
Ⅱ 園・学校における健康診断
2.園・学校健診における眼科健診の意義・ポイント
柏井 真理子
1,2
1柏井眼科
2日本眼科医会常任理事
pp.524-529
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003045
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
幼少期は,視覚の機能が著しく発達する時期である.その時期に弱視など視覚の発達を阻止する疾患があれば早期発見治療が不可欠であり,そのために園での視力検査や健診は非常に大切な意義がある.また就学後は学校生活が適切に送れるよう学校での視力の確認や児童生徒の眼疾患の発見は大切である.近視は進行すると将来重篤な眼疾患になりやすいといわれているが,児童生徒では増加の一途をたどっている現状で,健診を通し近視予防を含む保健指導を,また重篤な角膜障害の可能性があるコンタクトレンズ眼障害を予防するための啓発も不可欠である.人生100年時代において幼児・児童生徒の眼科健診は健康のセフティーネットである.
Copyright © 2024, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.