特集 不登校
5.不登校は何科で診るべきか
武井 智昭
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1医療法人つばさ会高座渋谷つばさクリニック内科・小児科・アレルギー科
キーワード:
起立性調節障害
,
精神疾患
,
発達障害
Keyword:
起立性調節障害
,
精神疾患
,
発達障害
pp.795-799
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002657
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小学生・中学生の不登校は新型コロナウイルス感染症流行に伴い,近年は増加傾向である.不登校の診療が可能である小児科医療機関は少なく,その理由として身体疾患のみならず精神科的な対応を要することもあるからである.不登校の身体症状合併症として起立性調節障害が多いが,心疾患・神経疾患・内分泌疾患などの検索が必要である.前述のストレス反応では説明できないうつ病,双極性障害,統合失調症などの精神疾患,自閉スペクトラム症などの発達障害が疑われ精査加療を要する場合もある.不登校の初期対応は,心理面,社会的背景を多角的な対応が可能である小児科医が望ましい.
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