特集 近未来の小児科のあり方・これからの展望
Ⅶ 小児医学教育と専門医制度
27.地域で学ぶ小児科
大園 恵梨子
1
1長崎大学病院医療教育開発センター,小児科
キーワード:
地域基盤型教育
,
小児科専門医
,
初期臨床研修
,
小児科医の到達目標
Keyword:
地域基盤型教育
,
小児科専門医
,
初期臨床研修
,
小児科医の到達目標
pp.1641-1648
発行日 2022年12月20日
Published Date 2022/12/20
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002429
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九州の最西端に位置し,大小多数の離島,へき地を有する長崎県では,かつてより長崎大学病院を中心に地域医療に取り組んできた.医療教育の分野においても,地域の現場で学生,研修医,若手医師が幅広く医療を学んでおり,小児科診療も例外ではない.2020年度の初期臨床研修ガイドライン改編にて小児科が再び必修診療科として見直され,長崎大学病院でも,初期研修医対象の地域病院での小児一般外来研修を始めるなど,新たな取り組みを開始した.本稿では,現在当院を中心に長崎県の多施設で実施している地域基盤型教育・研修について報告し,地域で楽しく小児科を学び,魅力を感じられるような教育を実践するための今後の展望について言及する.
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