特集 医師の働き方改革—システムとマインドセットを変えよう!
【360度 働き方改革】働き方改革とエビデンス
❿初期臨床研修医の労働時間に関するエビデンス
西﨑 祐史
1
1順天堂大学医学部医学教育研究室
キーワード:
基本的臨床能力評価試験
,
GM-ITE
,
研修環境
,
初期臨床研修
,
日本医療教育プログラム推進機構
,
JAMEP
,
労働時間
Keyword:
基本的臨床能力評価試験
,
GM-ITE
,
研修環境
,
初期臨床研修
,
日本医療教育プログラム推進機構
,
JAMEP
,
労働時間
pp.1260-1263
発行日 2021年10月15日
Published Date 2021/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203414
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
背景
研修医の時間外労働を決定するにあたり、研修時間の確保(能力開発)と、研修医の健康が考慮されたが、教育効果に関する妥当な労働時間はエビデンスが十分でないとされ、B水準(p.1222左下参照)に習い、月155時間に決定された経緯がある。研修医の長時間労働と、燃え尽き症候群、うつ病、過度のストレス等との関連性が報告されている。研修医のメンタルヘルスを守りながら、能力を最大限開発すべく、至適労働時間の決定や研修プログラムの最適化が望まれている。
そこでわれわれは、初期臨床研修医の至適労働時間を決定していくうえで、基本的臨床能力評価試験(GM-ITE : General Medicine In-Training Examination)のデータを活用し、労働時間と基本的臨床能力の関連性を評価した1,2)。
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.