特集 近未来の小児科のあり方・これからの展望
Ⅱ 予防医学・健康増進
6.新たな乳幼児健診に向けて
山崎 嘉久
1
1あいち小児保健医療総合センター保健センター
キーワード:
乳幼児健康診査
,
医療経済学的分析
,
データヘルス
,
オンライン保健指導
Keyword:
乳幼児健康診査
,
医療経済学的分析
,
データヘルス
,
オンライン保健指導
pp.1469-1475
発行日 2022年12月20日
Published Date 2022/12/20
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002408
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乳幼児健診事業の新たな展開として,その標準化や事業評価,オンライン化の方向性や課題について概説した.乳幼児健診事業の標準化のため疫学的検討の条件に基づいてスクリーニング対象疾病を整理し,疾病スクリーニングの精度管理や支援の評価方法を明らかにした.NDB(national database)を用いた医療経済学的な分析が適用可能であった.データヘルス時代の母子保健情報の利活用に向け,健診プログラムとしての乳幼児健診事業の確立が求められる.COVID-19流行下においても,健診担当者の9割以上が感染予防に配慮した集団健診が望ましいと回答した.パンデミックを契機とした乳幼児健診事業のオンライン化は限定的であった.
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