疾患の予防 子どもの自殺と自傷･いじめ問題

＜Key Points＞(1)自殺の相談を受けた場合には、告白･相談してくれたことにねぎらいの気持ちを伝える。(2)単なる否定や安易な励ましでは解決につながらず、本人の話を冷静に聴いて受け止め、共感し、問題点を一緒に考える。(3)カリスマティック･アダルトやアタッチメントの存在を活用し、周囲の大人が子どもたちが相談しやすい環境作りに努める。(4)経過が長く時間がかかることもあるが、あせらず、あきらめず、適度な距離を保ちながら継続的に見守り、いざというときに親身に対応する。味方になることに徹し、決して見放されたと思わせないように心がける。(5)想像以上のエネルギーを要し、対応者が疲弊することもあるため、チームで取り組み、抱え込みすぎず、専門機関への紹介と連携も常に方策の一つに入れておく。