症例
おたふくかぜワクチン接種後に髄膜刺激症状がなく髄液細胞数増多を認めた1例
橋本 真
1
,
宮林 寛
1
,
齊藤 勝也
1
,
田邉 聡美
1
,
佐藤 優希
1
,
黒澤 伊純
1
1春日部市立医療センター小児科
キーワード:
おたふくかぜ
,
髄液
,
無菌性髄膜炎
,
ワクチン
Keyword:
おたふくかぜ
,
髄液
,
無菌性髄膜炎
,
ワクチン
pp.1050-1053
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002287
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ムンプスウイルスは中枢神経系への親和性が高く,自然感染では無菌性髄膜炎を1~10%で合併し,明らかな髄膜刺激症状がない症例でも髄液細胞数増多は50%で認めるとされている1).おたふくかぜワクチンでも副反応として,無菌性髄膜炎は代表的なものであるが,近年の国産ワクチンではその頻度が減少しており2),接種年齢が低いほど副反応発生率も低くなると報告されている3).また,自然感染と同様に髄膜刺激症状がなくても,髄液細胞数増多をきたす可能性は示唆されるが,明らかとなっていない1)4).
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