綜説
頸部リンパ管腫に対する最新の集学的治療
文野 誠久
1
,
青井 重善
1
,
古川 泰三
1
,
打谷 円香
2
,
田尻 達郎
1
1京都府立医科大学小児外科
2まどか治療院
キーワード:
頸部リンパ管腫
,
硬化療法
,
外科治療
,
用手リンパドレナージ
,
mTOR阻害薬
Keyword:
頸部リンパ管腫
,
硬化療法
,
外科治療
,
用手リンパドレナージ
,
mTOR阻害薬
pp.415-420
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002131
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頸部リンパ管腫に対する治療は,これまで主にOK-432硬化療法と場合により外科治療を組み合わせて行われてきたが,気道や大血管,重要神経などの解剖学的制約や術後合併症のリスクから積極的な治療については実施が困難で,介入に手をこまねく状況も少なくなかった.近年,漢方薬,mTOR阻害薬や手術デバイスなどの新たな治療モダリティーが出現し,リンパ管腫治療は集学的治療へと変化しつつある.本稿では,これらの新しい治療モダリティーについて概説し,現在の当科での治療戦略について紹介する.
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