症例
アレイCGHで15q11.2q13.1欠失を同定後にDNAメチル化解析でAngelman症候群と確定診断した女児の遺伝カウンセリング
洪本 加奈
1
,
森貞 直哉
1,2
,
沖田 空
3
,
飯島 一誠
2
1兵庫県立こども病院臨床遺伝科
2神戸大学大学院医学研究科内科系講座小児科学分野
3加古川中央市民病院小児科
キーワード:
Angelman症候群
,
アレイCGH
,
遺伝カウンセリング
,
メチル化解析
Keyword:
Angelman症候群
,
アレイCGH
,
遺伝カウンセリング
,
メチル化解析
pp.282-285
発行日 2021年3月1日
Published Date 2021/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001663
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Angelman症候群(AS)は,重度知的障害,失調性歩行,容易に誘発される笑いなどを特徴とする先天異常症候群である.発達遅滞は生後6か月頃からみられるが,ASの特徴的な臨床症状は1歳を過ぎてから明らかになるため,正しく診断されるのに数年かかることがある1).ASは1987年にMagenisらによって,母由来の15q11-13領域の欠失が原因であることが報告され2),現在ではゲノムインプリンティング現象の対象領域にあるUBE3Aの機能不全によるとされている.ASに遺伝学的に関連のある疾患としてはPrader-Willi症候群(PWS)が挙げられる.
Copyright © 2021, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.