[連載] 最近の外国業績より
循環器
日本医科大学小児科学教室
pp.99-102
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001609
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背 景 極低出生体重児などで血行動態的に有意な動脈管開存症(hemodynamically significant patent ductus arteriosus:hsPDA)では,脳室内出血や壊死性腸炎,気管支肺異形成症のリスクを増大させる.hsPDAに対する日本での標準治療はインドメタシンとイブプロフェンであるが,急性腎障害や消化管穿孔という副作用があり苦慮することもある.近年,アセトアミノフェンの有用性が示され,すでに著者らもhsPDAへ低用量(7.5mg/kgを6時間ごとに3日間)投与の安全性を報告したが,最終的に手術を必要とする割合は低下しなかった.今回は高用量(15mg/kgを6時間ごとに3日間)の投与を行った.
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