診療
アトピー性皮膚炎が良くなってからのコントロール
-—プロアクティブ療法のコツ
福家 辰樹
1
1国立成育医療研究センターアレルギーセンター総合アレルギー科
キーワード:
アトピー性皮膚炎
,
感作
,
ステロイド外用薬
,
プロアクティブ療法
Keyword:
アトピー性皮膚炎
,
感作
,
ステロイド外用薬
,
プロアクティブ療法
pp.1119-1125
発行日 2020年7月1日
Published Date 2020/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001413
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
プロアクティブ療法とはアトピー性皮膚炎に対する維持療法で,急性期治療で寛解導入後,保湿剤によるスキンケアに加え,ステロイド外用薬やタクロリムス軟膏を定期的・間欠的に塗布し寛解状態を維持するものである.前提として,まずは丁寧なスキンケアと適切なランクおよび量の抗炎症外用薬による寛解導入が必須であること,寛解維持しながら漸減するためにケアプランの提示や悪化時対応の説明などが重要であり,継続的な悪化因子対策を必ず併行する.近年では経皮感作の概念から,皮膚炎を通して新たなアレルゲン感作を生み出す可能性が指摘されており,その寛解維持が後の感作を予防する可能性にも期待が寄せられている.
Copyright © 2020, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.