診療
腹部救急疾患のエコー診断
内田 正志
1
,
東 良紘
1
,
石川 尚子
1
,
堀田 紀子
1
,
立石 浩
1
1地域医療機能推進機構徳山中央病院小児科
キーワード:
小児急性腹症
,
超音波検査
,
腸重積症
,
急性虫垂炎
,
急性小腸閉塞
Keyword:
小児急性腹症
,
超音波検査
,
腸重積症
,
急性虫垂炎
,
急性小腸閉塞
pp.1803-1811
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001135
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急性腹痛をきたす疾患(広義の急性腹症)を毎日のように診療しているが,正確な診断を下すことは容易ではなく,頭を悩ますことが多い.その理由は “腹腔内で何が起こっているのか” がはっきりしない状態のままで診断・治療をしなければならないからである.つまり,問診と診察所見および血液検査所見・X線写真から “腹腔内で何が起こっているのか” を推定することは難しい.しかし,非侵襲的な超音波検査を駆使すると,短時間で腹腔内のさまざまな所見(変化)を比較的正確に把握でき,確定診断および診断の方向づけが可能となる.超音波検査はお腹の聴診器がわりとして,消化管疾患が大部分を占める小児の急性腹症の診断にとっても必須の検査となりつつある.
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