特集 症状・症候別 エコーを使った診断推論─Point-of-Care超音波
【症状・症候別 各論】
外科医と共有したい!腹部エコー—下腹部痛
亀田 徹
1
1安曇野赤十字病院救急科
キーワード:
下腹部痛
,
Point of Care
,
超音波
,
診断推論
,
急性虫垂炎
,
sonographic McBurney's sign
Keyword:
下腹部痛
,
Point of Care
,
超音波
,
診断推論
,
急性虫垂炎
,
sonographic McBurney's sign
pp.751-755
発行日 2016年9月15日
Published Date 2016/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200632
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Case 1
患者:28歳,男性.
主訴:下腹部痛.
既往歴:急性扁桃炎(27歳).
現病歴:救急外来受診3時間前に,じわじわと持続性の下腹部痛が出現.部位は右寄りで,歩行時に響く.受診までに3回嘔吐があり,下痢はない.このような症状は初めてとのこと.
身体所見:血圧144/92mmHg,脈拍数84回/分,体温37℃,BMI(body mass index)21kg/m2.
腹部は平坦で軟,tappingで右下腹部に限局して痛みが増強,また同部位の軽度の圧迫で痛みは明らかに増強する.CVA(肋骨脊柱角)叩打痛なし.その他目立った異常所見なし.
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