特集 小児の糖尿病―最近の知見
5.1型糖尿病の治療
山本 幸代
1
1産業医科大学医学部
キーワード:
Basal-bolus療法
,
頻回注射療法
,
持続皮下インスリン注入療法
,
インスリンアナログ
,
血糖モニタリング
Keyword:
Basal-bolus療法
,
頻回注射療法
,
持続皮下インスリン注入療法
,
インスリンアナログ
,
血糖モニタリング
pp.1479-1486
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001069
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1型糖尿病では,早期から血糖を良好にコントロールすることの重要性から,小児においても生理的インスリン分泌の補充を目的としたBasal-bolus療法が必須である.インスリンアナログ製剤,血糖モニタリングやインスリンポンプの進歩によって,より生理的な補充が可能となった.日本では小児1型糖尿病はほとんどがインスリンアナログを用いたBasal-bolus療法で管理されており,低血糖の発生はかなり低下している.その一方で,最近では血糖コントロールの十分な改善は得られておらず,最新治療の導入のみでは不十分である.個々に合った製剤や治療法を選択し,患者自身のモチベーションを支援する指導・サポート体制が重要である.
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