特集 最新の糖尿病診療と今後の展開
糖尿病の病態とライフステージ
妊娠と糖尿病
和栗 雅子
1
1大阪府立病院機構 大阪母子医療センター 母性内科
キーワード:
スクリーニング
,
血糖モニタリング
,
食事・運動・薬物療法
,
分娩後管理
Keyword:
スクリーニング
,
血糖モニタリング
,
食事・運動・薬物療法
,
分娩後管理
pp.1103-1106
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika129_1103
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Summary
▪妊娠初期のスクリーニングは「妊娠中の明らかな糖尿病」を見出すことが主目的である.
▪妊娠中の母児合併症予防のための血糖管理指標を達成するためには,血糖自己測定(SMBG),連続グルコースモニタリング(CGM)/間歇スキャン式CGM(isCGM)を活用する.
▪妊娠中に網膜症や腎症などの合併症の増悪がみられた場合は,分娩時期や分娩様式などを検討する必要がある.
▪適切な食事療法・運動療法を行っても目標血糖値が達成できない場合は薬物療法を導入する.
▪分娩後はインスリン抵抗性が改善しインスリン必要量が急激に減少するため,治療の調整が必要である.
▪妊娠糖尿病(GDM)既往女性やその出生児は将来糖尿病を発症しやすいため,産後の母児のフォローアップも重要である.
![](/cover/first?img=j_naika129_1103.png)
© Nankodo Co., Ltd., 2022