特集 小児 一次救急マニュアル─帰宅可能か?二次救急か?判断のための手引き─
❹事故・外因性原因別アプローチ
2.誤飲・誤嚥
天本 正乃
1
1北九州市立八幡病院(副院長)小児救急・小児総合医療センター
キーワード:
食道異物
,
気道異物
,
ボタン電池
,
バルーンカテーテル
,
内視鏡
Keyword:
食道異物
,
気道異物
,
ボタン電池
,
バルーンカテーテル
,
内視鏡
pp.772-783
発行日 2019年4月30日
Published Date 2019/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000884
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誤飲・誤嚥は小児外来や当直で日常的に遭遇する不慮の事故である.どのような場合に疑い,適切な問診をするか,緊急性を要するかを判断することが何より大切である.1~3歳の乳幼児,男児に多くみられ,どの年齢層もボタン電池,コインの頻度が高い.食道に長く停滞すると潰瘍や穿孔を起こすこともありバルーンカテーテルや内視鏡下での摘出が必要となり,胃内や腸内であればほとんどの場合経過観察で排出を待つことになる.また気道異物は上気道であれば窒息し危機的な状況が予想され早急な排出が必要となるが,気管支に落ち込むと症状が消失し気づくことが困難となるため常に疑いをもつことや適切な検査を行うことが重要である.
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