６．保護者へのアドバイス

“多くの軽症例のなかに重症例が紛れているので十分注意しなければいけない” といわれるが，重症度に関係なく「医療者と患者の良好なコミュニケーションのうえに成り立つ “アドバイス”」ができれば，治療効果を高める一助にもなり，医療事故予防と医事紛争発生予防にもつながる．いわゆる “パターナリズム” のような “一方的なアドバイス” ではなく，患者サイドにたった患者，家族・保護者には理解しやすい具体的で丁寧な説明（アドバイス）である．その “アドバイス” をより効果的にするためにも「日ごろから子どもの “健康” を保つ力」と「病気やけがで救急受診するかどうかを判断する力」の2つから構成される「家庭看護力の醸成」の推進が望まれる．