診療
細い注射針は本当に痛みが少ないか
-―世界最細クラス針34Gを用いた痛み軽減効果の検討
池野 一秀
1
1長野松代総合病院小児科
キーワード:
予防接種
,
痛み
,
34G針
,
ビジュアルアナログスケール
,
VAS
Keyword:
予防接種
,
痛み
,
34G針
,
ビジュアルアナログスケール
,
VAS
pp.407-410
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000825
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世界で最も細いクラスの注射針である34G針を用い,通常の26G針より痛みが軽減できるかをビジュアルアナログスケール(VAS)を指標として検討した.MRワクチン2期の接種時,全症例を同じ術者が担当した.34G針群25名と26G針群25名で接種し,小児にVASフェイススケールを用いて痛みの程度を申告してもらった.2014年4月から2018年5月まで,5~6歳の男児16名,女児34名を解析した.痛みのVASスコアの分布は34G針群では,VAS0が18名,VAS1が3名,VAS2が4名,VAS3以上はいなかった.26G針群では,VAS0が12名,VAS1が2名,VAS2が3名,VAS3が1名,VAS4が3名,VAS5が4名であった.34G針群のほうが有意に痛みが少なかった(p<0.01).
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