特集 クリニックで診る小児アトピー性皮膚炎のプライマリ・ケア
3.小児アトピー性皮膚炎の診断と治療
-―年齢別ポイント
池澤 善郎
1
1あい皮ふ科アレルギー科
キーワード:
皮膚バリア障害によるアトピー性皮膚炎の乾燥性湿疹
,
食物アレルギー関与のアトピー性皮膚炎の湿疹/蕁麻疹
,
ダニ/ペット/花粉等の環境アレルギー関与のアトピー性皮膚炎の湿疹/蕁麻疹
,
マラセチアアレルギー関与のアトピー性皮膚炎の脂漏性湿疹/汗疹湿疹/蕁麻疹
,
病因・病態にあったアトピー性皮膚炎の治療
Keyword:
皮膚バリア障害によるアトピー性皮膚炎の乾燥性湿疹
,
食物アレルギー関与のアトピー性皮膚炎の湿疹/蕁麻疹
,
ダニ/ペット/花粉等の環境アレルギー関与のアトピー性皮膚炎の湿疹/蕁麻疹
,
マラセチアアレルギー関与のアトピー性皮膚炎の脂漏性湿疹/汗疹湿疹/蕁麻疹
,
病因・病態にあったアトピー性皮膚炎の治療
pp.103-112
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000755
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思春期以降の成人のアトピー性皮膚炎(atopic dermatitis:AD)の基本病態は,皮膚バリア障害による乾燥性湿疹病変であり,そこに食物・環境等のアレルギーが関与し,さらにそれ以外の病因・病態が合併することから,8つの臨床病型に分類し,その治療が病因・病態によくヒットすると,驚くほど軽快する.この成人ADの臨床病型を参考にし,1歳半未満の乳児ADと1歳半以上の幼児・学童期小児ADの臨床病型を,それぞれ6つと8つの臨床病型に分類し,小児ADの診断と治療について解説した.そして治療に苦慮する症例ほど複数の病態・機序が相互に重なり合い,その程度は,乳児/小児/成人ADと,その時期の軽快・悪化・難治化に従って変わっていくことについても述べた.
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