特集 小児医療における診断・治療の進歩2018
Ⅱ.治療技術
29.小児難治性悪性腫瘍に対する重粒子線治療
今井 礼子
1
1国立研究開発法人量子科学技術開発機構放射線医学総合研究所病院
キーワード:
重粒子線治療
,
炭素イオン
,
粒子線治療
,
小児腫瘍
,
骨軟部肉腫
Keyword:
重粒子線治療
,
炭素イオン
,
粒子線治療
,
小児腫瘍
,
骨軟部肉腫
pp.1821-1827
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000681
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重粒子線治療(炭素イオン線治療)は線量集中性,殺細胞効果に優れているため切除のできない放射線抵抗性腫瘍に対して有効である.放射線医学総合研究所病院では照射開始時20歳以下の症例は約100例経験がある.切除不能骨肉腫の予後は厳しいが重粒子線治療例は5年生存率42%であり良好であった.今後,X線治療や陽子線治療とのすみわけが必要になっていくと考えられる.
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