診療
顔面神経麻痺84例の検討
南部 静紀
1
,
高見 勇一
2
,
中迫 正祥
2
,
神吉 直宙
2
,
中川 卓
2
,
久呉 真章
2
1公立豊岡病院組合立 豊岡病院 小児科
2姫路赤十字病院 小児科
キーワード:
顔面神経麻痺
,
小児
,
Bell麻痺
,
Hunt症候群
Keyword:
顔面神経麻痺
,
小児
,
Bell麻痺
,
Hunt症候群
pp.1223-1226
発行日 2018年7月1日
Published Date 2018/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000552
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
2008年1月から2015年5月までに,姫路赤十字病院小児科で治療した顔面神経麻痺84例の原因,治療方針,予後につき診療録をもとに後方視的に検討した.原因に関してはBell麻痺,先天性,中耳炎が多いが,一部脳腫瘍,白血病を原因とするものもみられた.当院ではBell麻痺に対しては全例ステロイド内服加療を行っており,予後に関しては38例中37例で症状が完治していた.小児顔面神経麻痺はまれに脳腫瘍,白血病などが原因となるものもあり,鑑別を要する.Bell麻痺は予後良好ではあるが,ステロイド治療の是非に関しては今後さらなる検討が必要である.
Copyright © 2018, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.