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特集 副腎皮質ステロイド—どこに注意し,どう使う?
《ステロイド投与の実際》
顔面神経麻痺
Facial paralysis treatment with corticosteroid
山田 啓之
1
Hiroyuki Yamada
1
1愛媛大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科
キーワード:
Bell麻痺
,
Hunt症候群
,
HBV再活性化
,
小児
,
妊娠
Keyword:
Bell麻痺
,
Hunt症候群
,
HBV再活性化
,
小児
,
妊娠
pp.704-708
発行日 2021年8月20日
Published Date 2021/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202781
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POINT
●Bell麻痺やHunt症候群に対する副腎皮質ステロイドの投与は,麻痺の程度や発症からの日数を考慮して投与量を選択する。
●顔面神経麻痺に対して副腎皮質ステロイドを投与する際は,①発症初期は麻痺が進行する可能性があるため頻回に診察を行う,②B型肝炎ウイルス(HBV)再活性化の可能性を考慮する,③合併症を考慮することが必要である。
●小児例は成人例に比べ予後がよいとされているが,必要に応じて副腎皮質ステロイドの投与を行う。また小児例の診察は本人の協力を得にくいため注意が必要である。
●妊娠中の麻痺症例では担当の産科医と密に連携し,本人・家族と相談のうえ,治療にあたることが望ましい。
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