特集 発達障害―小児科での具体的な診かたと多職種連携
5.構音障害・吃音への対応
加我 牧子
1
1東京都立東部療育センター小児科
キーワード:
発達性構音障害
,
吃音
,
知的障害
,
自閉症
Keyword:
発達性構音障害
,
吃音
,
知的障害
,
自閉症
pp.849-854
発行日 2018年5月1日
Published Date 2018/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000477
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小児科臨床で構音障害,吃音についての相談を受けることは思いの他多い.見守っていればよい状態と,言語聴覚士のもとで訓練をしたほうがよい時期と状態を見極めることが求められる.いずれも明らかな原因はわかっていないが,構音障害の背景には言語・認知発達の全般的な遅れを示す知的障害があることも多く,吃音の背景には自閉性障害がある頻度もかなり高い.このことから,言語聴覚士や心理士と連携や協力をして,保護者が心配しやすい表面の症状にとらわれることなく,適切な対応を提示し,家族への育児支援,本人への心理的サポートをすることも小児科医の大切な役目の一つである.
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