腹痛を診る-非専門医に求められる初期診療 各種検査の適応と意義
消化管内視鏡検査
今枝 博之
1
1埼玉医科大学 消化管内科
キーワード:
胃疾患
,
大腸内視鏡法
,
大腸疾患
,
十二指腸潰瘍
,
消化性潰瘍穿孔
,
膵臓疾患
,
胆道疾患
,
消化器系内視鏡法
,
腹痛
Keyword:
Biliary Tract Diseases
,
Colonoscopy
,
Duodenal Ulcer
,
Pancreatic Diseases
,
Peptic Ulcer Perforation
,
Stomach Diseases
,
Abdominal Pain
,
Endoscopy, Digestive System
pp.729-733
発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016410192
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
腹痛の原因となる上下部消化管疾患の多くは,診断に内視鏡検査が有用である.便秘を伴う腹痛の場合には,大腸内視鏡の前に腹部X線や腹部造影CTにより腸閉塞がみられないかを確認する.大腸内視鏡のための下剤などの前処置は慎重に検討する.内視鏡的止血術や内視鏡的大腸ステント留置術,内視鏡的捻転整復術,内視鏡的胆道ドレナージなどの内視鏡治療が有用な疾患も多数みられる.内視鏡検査・治療はある程度の侵襲があるため,患者のバイタルサインをモニタリングしながら施行する.
©Nankodo Co., Ltd., 2016