最近の外国業績より
日本医科大学小児科学教室 新生児・未熟児
pp.1711-1714
発行日 2017年12月1日
Published Date 2017/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000277
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背景:気管支肺異形成(bronchopulmonarydysplasia:BPD)は未熟児において重大な合併症であり神経発達予後にも影響する.BPD の主体は未熟肺における炎症反応であり,抗炎症作用をもつステロイドの全身投与は,予防・治療に広く用いられてきた.しかし,全身投与はBPD に対しては有効であったが,成長発達や神経学的予後を悪化させ,脳性麻痺を増加させてしまった.そこで,ステロイド全身投与に代わって吸入療法が注目され,多くのランダム化比較試験(randomizedcontrolled trial:RCT)が行われてきた.著者らは,これらの吸入ステロイド療法に関するRCTを用いてメタアナリシスを行った.
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