最近の海外業績より
日本医科大学小児科学教室 感染症
pp.719-722
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000068
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背景:先天性サイトメガロウイルス感染症(congenital cytomegarovirus infection:cCMV)は全米で毎年20,000 例以上診断され,小児感音性難聴の原因の10〜25%を占めるとされ,その対応に40 億ドル/年のコストが費やされている.バルガンシクロビル6 カ月間投与による抗ウイルス治療は聴覚予後を改善させるが,cCMV で難聴を呈するのは約20%と少なく,全例を対象としてスクリーニングを行うuniversal screening(US)は得られる利益が限られるため,聴覚スクリーニングをパスしなかった,難聴のハイリスク児を対象にスクリーニングを行うtargeted screening(TS)がより一般的に用いられてきた.
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