特集 人工関節周囲骨折update
序文
澤口 毅
1
pp.738-738
発行日 2017年5月1日
Published Date 2017/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/seJ.0000000059
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人工関節の治療成績の向上による適応の拡大,高齢者人口の増加が相まって人工関節置換術の手術件数は増加の一途をたどっています。そのため長期に人工関節を使用することによるゆるみ,高齢化による骨脆弱化と転倒の増加,再置換症例の増加などにより,人工関節周囲骨折も増加しています。人工関節周囲骨折の治療方針は,患者年齢,活動性,骨質,骨折部位,人工関節の固定性,人工関節の種類,骨欠損の有無や程度など多くの要因を考慮しなければなりません。治療は骨接合でよい場合と,再置換もしくは骨接合と再置換併用が必要な場合があります。そのため骨接合と人工関節再置換の両方を十分に理解する必要があります。
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