特集 整形外科医が知っておくべき脳神経内科疾患
扉
下畑 享良
pp.1468-1468
発行日 2025年12月1日
Published Date 2025/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003624
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整形外科の診療では,腰痛,歩行障害,姿勢異常,しびれ,筋力低下など,脳神経内科疾患と症候が重なり合う場面が少なくありません。ときに私たち脳神経内科医が整形外科的疾患を見逃すことがある一方で,逆に整形外科的疾患と誤認されて手術に至り,のちに脳神経内科疾患が真の原因であったと判明することもあります。近年,神経免疫学や画像診断技術の進歩,新規治療法の開発によって,適切に診断し早期に治療を開始すれば著しい改善が得られる脳神経内科疾患が増加しています。このため,整形外科医が脳神経内科疾患の知識をもち,鑑別を意識して診療にあたることは,患者の予後や生活の質を大きく左右する重要な要素となっています。

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