Japanese
English
特集 超高齢社会における手外科疾患の治療
Heberden結節の治療
Treatment for Heberden’s nodule
里中 東彦
1
Haruhiko SATONAKA
1
1市立伊勢総合病院,整形外科
キーワード:
Heberden’s nodule
,
Night-time splint treatment
,
Silicone implant arthroplasty
Keyword:
Heberden’s nodule
,
Night-time splint treatment
,
Silicone implant arthroplasty
pp.1431-1440
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003189
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要旨:手は膝,股関節,脊椎とともに変形性関節症の好発部位であり,DIP関節の有病率が最も高い。本邦では明確な治療ガイドラインはないが,欧米ではいくつかのリコメンデーションが発表され,非薬物療法,薬物療法,手術療法の複合的な治療を推奨しており,診断早期からの治療介入が望ましい。非薬物治療の一つとしてスプリント療法が行われ,疼痛や手指機能の改善が報告されているが,夜間スプリント療法は簡便で侵襲もない有効な方法の一つである。保存治療に抵抗性で疼痛が強く,日常生活動作や仕事,趣味などに支障をきたしている症例には手術療法が検討され,関節形成術や関節固定術,人工関節置換術が適応となる。関節固定術は一般的に行われているが,シリコン人工指関節置換術は関節固定術と比較して手術手技も比較的簡便で,関節の可動性を温存できる利点がある。
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