Japanese
English
臨床
CTによる骨盤輪骨折に伴う恥骨骨折分類
Classification of pubic rami fracture due to pelvic ring fractures with computed tomography
若杉 正嗣
1
,
藤井 俊英
1
,
普久原 朝海
2
Masashi WAKASUGI
1
,
Tomomi FUKUHARA
2
1あがの市民病院,整形外科
2新潟大学医歯学総合病院,高次救命災害治療センター
キーワード:
Pelvic ring fracture
,
Pubic rami fracture
,
Computed tomography
Keyword:
Pelvic ring fracture
,
Pubic rami fracture
,
Computed tomography
pp.431-434
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002520
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要旨:骨盤輪骨折による前方要素の恥坐骨骨折は,症例ごとに骨折部位の相違がみられる。高齢者の骨盤輪骨折に対してCTを撮影した42例の画像評価を行い,骨折部位を分類した。受傷機転は転倒が多く,不明の症例もみられた。恥骨上枝の骨折を骨折部位および閉鎖孔にかかる骨折であるかによって4 typeに分類したが,いずれのtypeにおいても後方の仙骨骨折が確認できた。恥骨上枝の骨折部位の差異は,受傷時の外力や骨密度分布などが考えられるが詳細は不明である。骨盤輪骨折の際には,不安定性の評価として仙骨骨折の有無が重要となるが,前方の恥坐骨骨折部位も症例ごとに異なることに注視すべきであると考える。
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