整形外科手術 名人のknow-how
骨盤輪骨折に対する新しい創外固定法
普久原 朝海
1
Tomomi FUKUHARA
1
1新潟大学医歯学総合病院,高次救命災害治療センター
pp.1362-1367
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002313
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骨盤輪骨折に対する創外固定法は,複数のピンを腸骨稜に垂直に挿入するHigh route法(図1Ⓐ)と,1本のピンを下前腸骨棘から股関節上方に挿入するLow route法(図1Ⓑ)が一般的である。2009年にSolomonらによって報告されたSubcristal法1)は,1本のピンを上前腸骨棘(anterior superior iliac spine;ASIS)から腸骨稜に平行に挿入する方法であり(図1Ⓒ),挿入が容易でX線透視は不要,そのまま座位が可能であるというメリットがある。
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