整形外科手術 名人のknow-how
Guided growth(エイトプレート)の適応と実際
岡田 慶太
1
Keita OKADA
1
1東京大学医学部附属病院,整形外科
pp.344-347
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002503
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Guided growthとは骨端線での成長を制御することで脚長不等や角状変形を矯正することをいう。Stevens1)2)が2007年にtension band plateを用いた下肢の変形矯正について報告して以来,小児整形外科医の中ではguided growthという考え方は急速に普及した。それまでは骨切りやステープルによる変形矯正,骨端線の掻爬による脚長補正が主流であったが,手術侵襲の大きさ,インプラントトラブルなど数多くの問題があった。ところが,スクリューによるプレート固定(tension band plate)が考案されたことでこれらの問題が解消され,低侵襲かつ簡便な手術が行えるようになった。しかし,実際に手術を行うにあたって手術のタイミング,設置位置など判断に迷うことが少なくない。本稿ではguided growthの適応や手術時に筆者が注意していることについて紹介する。
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