整形外科手術 名人のknow-how
粉砕骨折に対する内固定術のコツ
-―肘頭骨折を中心に―
高橋 信行
1
,
千葉 充将
2
Nobuyuki TAKAHASHI
1
,
Mitsumasa CHIBA
2
1札幌徳洲会病院,整形外科外傷センター
2札幌医科大学救急医学講座,高度救命救急センター
pp.964-969
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002213
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関節内骨折に対する内固定の治療原則は,「解剖学的整復と早期可動域訓練に耐えうる固定を得ること」であるが,高度に粉砕した例では難しい場合がある。われわれは,粉砕した骨片に対しそれぞれの大きさに見合った小インプラントを用いて整復・固定して形をまとめ上げてから,主固定となるanatomical locking plateを設置する方法(mini plate augmentation method)を行い(図1),良好な成績を得てきた1)。本稿では,比較的粉砕骨折に遭遇しやすい肘頭骨折を中心にその手技について紹介する。
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