Japanese
English
症例
薬剤性横紋筋融解症による下肢コンパートメント症候群の1例
Compartment syndrome of the lower leg by drug-induced rhabdomyolysis
太田 真由
1
,
木下 隼人
1
,
阿部 栄二
1
,
小林 孝
1
,
宮腰 尚久
2
,
島田 洋一
2
Mayu OTA
1
,
Naohisa MIYAKOSHI
2
1秋田厚生医療センター,整形外科
2秋田大学医学部附属病院,整形外科
キーワード:
Compartment syndrome
,
Drug-induced rhabdomyolysis
,
Negative pressure wound therapy with instillation and dwelling
Keyword:
Compartment syndrome
,
Drug-induced rhabdomyolysis
,
Negative pressure wound therapy with instillation and dwelling
pp.1155-1159
発行日 2021年8月1日
Published Date 2021/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001852
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要旨:横紋筋融解症の原因としては,甲状腺機能低下症,拒食症,水中毒,アルコール,遺伝性疾患,感染,てんかん,薬剤性などが挙げられる。今回,ニューキノロン系抗菌薬の副作用によると考えられる薬剤性横紋筋融解症と,それに伴う右下肢コンパートメント症候群の1例を経験した。発症機序は不明で,薬剤の投与中止で回復することが多いが,本症例のように急性腎不全をきたすこともあり,ニューキノロン系抗菌薬を使用する際には注意が必要である。治療として減張切開術を施行したその後の皮膚欠損に対しては遊離植皮術を施行し,生着率の向上,critical colonizationの改善などの点で従来のtie-over法より有用だと考えられる,洗浄液周期的自動注入機能付き陰圧閉鎖療法を用いることで,速やかな生着が得られた。
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