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特集 運動器のバイオメカニクス―Cutting Edge 2021:新しい解析手法と知見
Ⅱ.運動解析
磁気センサーを用いた三次元肩関節運動解析
Three-dimensional shoulder motion analysis using electromagnetic sensor
甲斐 義浩
1
,
幸田 仁志
2
,
来田 宣幸
3
,
森原 徹
4
Yoshihiro KAI
1
,
Hitoshi KODA
2
,
Noriyuki KIDA
3
,
Toru MORIHARA
4
1京都橘大学,健康科学部
2関西福祉科学大学,保健医療学部
3京都工芸繊維大学,基盤科学系
4丸太町リハビリテーションクリニック,整形外科
キーワード:
Electromagnetic tracking system
,
Three-dimensional shoulder motion
,
Euler angle
Keyword:
Electromagnetic tracking system
,
Three-dimensional shoulder motion
,
Euler angle
pp.557-563
発行日 2021年4月30日
Published Date 2021/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001710
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要旨:肩関節複合体の運動は,肩関節疾患の発症と密接に関連することから,その動きの評価が重要視されてきた。しかし,広範な運動性を有する肩関節では,皮下の骨運動を非侵襲的かつ精密に追跡することは容易ではない。従来より,X線やMRI,赤外線カメラなど,多様な測定手法が肩関節運動解析に適用されてきたが,侵襲性や測定コスト,測定精度,および測定環境など,様々な測定上の限界があった。これらの問題を解決し,多様な肩関節運動を測定する方法の一つが,磁気センサーを用いた運動解析である。磁気センサーは,三次元6自由度の運動解析が可能であり,追跡が難しい皮下の上腕骨や肩甲骨の運動を,非侵襲的かつ比較的精度高く測定することが可能であるため,肩関節の運動解析に有用である。また,装置の携帯性に優れ,セットアップも容易であるため,臨床研究など幅広い活用が期待される。
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