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特集 早期変形性膝関節症の診断と治療
早期変形性膝関節症の関節軟骨破壊におけるヒアルロン酸分解酵素HYBID(CEMIP/KIAA1199)の意義
Prospective role of hyaluronan degrading enzyme HYBID(CEMIP/KIAA1199)in articular cartilage destruction of early-stage knee osteoarthritis
塩澤 淳
1
,
石島 旨章
2
,
岡田 保典
3
Jun SHIOZAWA
1
,
Muneaki ISHIJIMA
2
,
Yasunori OKADA
3
1多摩南部地域病院,整形外科
2順天堂大学大学院医学研究科,整形外科・運動器医学講座
3同上,運動器・腫瘍性疾患病態学講座
キーワード:
HYBID
,
Cartilage destruction
,
Hyaluronan degradation
Keyword:
HYBID
,
Cartilage destruction
,
Hyaluronan degradation
pp.253-261
発行日 2021年3月1日
Published Date 2021/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001645
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要旨:変形性膝関節症は,関節軟骨への荷重負荷が原因で生じる進行性関節軟骨破壊性疾患である。関節軟骨破壊には関節軟骨の細胞外マトリックス分解が必須であり,主要構成成分のコラーゲンとアグリカン(軟骨プロテオグリカン)の分解とともに,ヒアルロン酸分解は関節軟骨破壊早期の最も重要なプロセスと推定される。また,関節液中のヒアルロン酸低分子化は,関節液の粘弾性低下や炎症促進作用により関節軟骨破壊に関わっている。本稿では,新規ヒアルロン酸分解酵素HYBID(CEMIP/KIAA1199)の早期変形性膝関節症の関節軟骨破壊における役割を中心に概説する。
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