Japanese
English
特集 半月板—Save the Meniscus
Ⅲ.内側半月板の治療
内側半月板逸脱に対するcentralization法
-—手術手技と短期成績について—
Arthroscopic centralization for medial meniscal extrusion ; short term results and surgical technique
望月 雄大
1
,
川原 佳祐
1
,
鮫島 雄仁
1
,
金子 卓男
1
,
武者 芳朗
1
Yuta MOCHIZUKI
1
1東邦大学医学部,整形外科学講座(大橋)
キーワード:
Medial meniscus
,
Meniscal extrusion
,
Arthroscopic centralization
Keyword:
Medial meniscus
,
Meniscal extrusion
,
Arthroscopic centralization
pp.615-620
発行日 2020年4月30日
Published Date 2020/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001280
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要旨:内側半月板逸脱は,半月板損傷によりhoop tensionが低下することで脛骨プラトーに対してあるべき位置から関節外の方向へ押し出された病態である。これを放置した場合,関節裂隙の狭小化をきたし変形性関節症の進行,悪化を招くとされている。そのため,内側半月板逸脱の修復が変形性膝関節症の進行抑制と強く関与している。種々の縫合法では断裂部の修復は可能であるが逸脱の修復は困難である。従来の縫合術にcentralization法を追加することで,逸脱は良好に修復された。変形性膝関節症の進行においてもBMIが30以上の症例で悪化を認めたが,BMI 30未満の症例では術後2年において進行は認めなかった。内側半月板逸脱に対するMM centralization法は短期での臨床成績を有意に改善させた。また,変形性関節症の進行を抑制できる一助となるであろう。
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