Japanese
English
臨床
リウマチ手関節手術に対するSauvé-Kapandji法およびDarrach法施行後の尺骨近位断端部の検討
Assessment of proximal ulnar stump after the Sauvé-Kapandji procedure or Darrach procedure for the treatment of rheumatoid arthritis
花香 恵
1
,
小笹 泰宏
1
,
射場 浩介
1
,
高橋 信行
1
,
和田 卓郎
2
,
山下 敏彦
1
Megumi HANAKA
1
,
Takuro WADA
2
1札幌医科大学,整形外科
2済生会小樽病院,整形外科
キーワード:
Proximal ulnar stump
,
Sauvé-Kapandji
,
Darrach
Keyword:
Proximal ulnar stump
,
Sauvé-Kapandji
,
Darrach
pp.461-465
発行日 2020年4月1日
Published Date 2020/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001252
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要旨:当院で遠位橈尺関節障害に対して手関節形成術を施行したRA患者35例39手の術後成績を尺骨近位断端部に着目して評価し検討した。Sauvé-Kapandji(S-K)法を27例30手,Darrach(D)法を8例9手に施行し,いずれの術式においても腱による制動術は施行しなかった。手術時年齢はS-K法で62歳,D法で53歳で,術後経過観察期間はS-K法で43カ月,D法で44カ月であった。尺骨近位断端部の疼痛を認めた症例はS-K法で4手,D法3手で全例6カ月以内に自然消失した。
RUDは両群とも経時的な狭小化を認めた。合併症としてS-K法では骨切り部の再癒合を1手に,D法では指伸筋腱断裂を1手に認めた。尺骨近位断端の腱による制動術を伴わない術式においても,尺骨断端部の不安定性に伴う影響は少ないと考えられた。
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