Japanese
English
腱・靱帯研究のフロンティア
(4)iPS細胞と腱・靱帯研究
Frontier of iPSC-based research in tendons and ligaments
中島 大輝
1
,
池谷 真
2
Taiki NAKAJIMA
1
,
Makoto IKEYA
2
1京都大学iPS細胞研究所,臨床応用研究部門
2Department of Genetics, Harvard Medical School, Department of Pathology, Brigham and Women’s Hospital
キーワード:
iPS cells
,
Somite
,
Tendon/Ligament
Keyword:
iPS cells
,
Somite
,
Tendon/Ligament
pp.443-448
発行日 2020年4月1日
Published Date 2020/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001248
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iPS細胞が2006年に初めて作製されてから今年で15年目となる1)2)。iPS細胞は,われわれの身体を形作るあらゆる種類の細胞へと分化することが理論上可能であり,これまでにも多くの研究者らの手によってiPS細胞から骨格筋細胞3)4),神経系細胞5),心筋細胞6)など,種々の細胞作製法が開発されてきた。2014年にはiPS細胞由来の網膜色素上皮細胞を用いて,滲出型加齢黄斑変性罹患患者に対する初の移植手術が実施されている。今後も,このiPS細胞技術は様々な疾病や創傷,また加齢などで失われた臓器の機能を補完する再生医療研究の発展に大きく貢献することが予想される。
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