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特集 東京2020:整形外科医には何ができるか?
競技スポーツへの応用
-—日本ラグビーフットボール協会としてのレガシープラン—
Medical legacy plan of Japan Rugby Football Union after Rugby World Cup and Olympic games held in Japan
田島 卓也
1
,
帖佐 悦男
1
,
中村 明彦
2
Takuya TAJIMA
1
,
Akihiko NAKAMURA
2
1宮崎大学医学部,整形外科
2日本ラグビーフットボール協会,メディカル委員会
キーワード:
Player welfare
,
Head Injury Assessment
,
Immediate care in rugby
Keyword:
Player welfare
,
Head Injury Assessment
,
Immediate care in rugby
pp.1247-1257
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001027
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要旨:第9回ラグビーワールドカップ2019,東京オリンピックの開催を控え,本大会でワールドクラスのメディカルサポートを実践するためにJRFUが推進して事前に準備してきた。現場で活動するスポーツドクターには整形外科医が多いが,ラグビーにおいては頭部外傷や胸腹部外傷が発生する可能性もある。フィールド内で発生するあらゆる外傷に対応するため,ラグビーワールドスタンダードのメディカルキットの準備や必要な国際メディカル資格の取得を推奨し,国際メガ大会開催・運営に求められるメディカルシステムの構築と全国規模の人材育成を行ってきた。年間120試合開催される国内ラグビーリーグ戦であるジャパンラグビートップリーグを用いて実践・研修・実証を積み重ねてきた。ワールドカップ,オリンピック終了後にはこれらのシステムや人材が各地域にもワールドラグビーの推奨するplayer welfareを啓発していくことがラグビー界にとってのレガシーであると思われる。
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