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特集 宇宙医学から学ぶロコモ予防
宇宙栄養学からみた筋萎縮メカニズムとその予防法
Muscle atrophy of mechanism and prevention method from space nutrition
内田 実佑
1
,
三木 裕加里
1
,
内田 貴之
1
,
二川 健
1
Miyu UCHIDA
1
1徳島大学大学院医歯薬学研究部,生体栄養学
キーワード:
Disuse muscle atrophy
,
Cbl-b
,
ROS
Keyword:
Disuse muscle atrophy
,
Cbl-b
,
ROS
pp.771-777
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000907
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要旨:長期宇宙滞在や寝たきりのようなunloading環境では廃用性筋萎縮が起こる。しかし,廃用性筋萎縮の有効な予防・治療法は未だ確立されておらず,超高齢化社会に突入したわが国において深刻な問題となっている。これまで筆者らは,unloading環境では酸化ストレス(ROS)が蓄積し,ユビキチンリガーゼCbl-b(Casitas B-lineage lymphoma b)の発現が誘導されることで筋萎縮が引き起こされることを明らかにした。また,Cbl-b阻害剤を開発し,筋萎縮の予防・治療法を検討することで,大豆タンパク質であるグリシニンに筋萎縮予防効果がある可能性を見いだした。これらの知見を活かすことは,「食」という面から今後の有人宇宙探査や高齢者の健康維持・増進に寄与すると考えられる。
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